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投稿者:ロンさん

私の親はいつも私を馬鹿にしてきた。

何に関してもドンくさい、いったい誰に似たのか、お前は負け犬だと言われた。
私が「何かしたい」と申し出ると「お前なんかにできる訳がない。
世の中そんなに甘くない!」といい続け、何一つ自信もなく、何一つやりたいことをできなかった。

親がいやで(父親の暴力もあり)思春期以降親に近づかなくなり、夜も遊び歩くようになった。
何をしても満たされず、自分はこの世に生まれてくる価値もない欠陥品だ、死にたいと思うようになった。

中学、高校と学校では女子たちが誰かをターゲットにいじめを行っているとき、
その矛先は私には向かわなかった。
その時はなぜだか分からなかったが、後に同級生に聞くと
私は「一匹狼的」で何か言われても「だからなんなん!」とはき捨てるように言い、
まわりに怖がられていたらしい。

私のその時の本心は、自分はみんなみたいに楽しくは生きられない運命だ。
だって私は他の人とは違って欠陥品。
いつも死について考えていた。

でも実際自殺する勇気はなく、いつも「人魚姫」を思い出し、
あんな風に泡になって消えてしまえれば楽になれるのにと思っていた。

その時当時の担任の先生も私のことが理解できず、何もしていないのに呼び出され
「お前はいったい何を考えているのか?」と聞かれ、私は黙っていた。
心の中で(何を考えているのかなんて私にも分からないし、
ただこの世の中は、私の生まれるべき場所ではないような気がして生き辛いだけだ)と思った。

この報告が親に行き
「先生がなに考えてるかわからん言うてたわ、あんたはほんまに気持ち悪いわ」と言われた。

ある先生は私が「卒業したら色んなことがしたい」と言う内容の作文を書いたとき
「あなたがこんな気持ちを込めた作文をほんとに書いたのか?」と言った。
誰にだって気持ちはあるし先生はいったい私にどんな作文を書いて欲しかったのだろうかと思った。

今考えてもとても傷つく言葉だった。
まるで私が人間の感情を持ってはいけないと言われているようだった。

短大に入り少し世界が変わった。
サークル活動やバイト仲間も出来てとても楽しかった。
その頃から今までの家での私ではなく、その後の職場でも少し自分らしくなれたような気がして、
みんなと仲良くなれた。

相変わらず自分自信が大嫌いで自信がないのは同じだった。
家でたまに上司の愚痴をこぼすと、親はすぐに
「世の中はお前が考えているほど甘くない。お前はだめなやつだ!」と言った。
世の中を甘く見た事なんて一度もなかった。
逆に親の元で小さくなっていた頃より、世の中の人たちのほうが遥かに暖かかった。

家にはもともと私の居場所はなかった。
結婚して親から離れ、子供が生まれた。
忙しくなって人生について考える暇がなくなった。
子供はかわいく大切で、よく「親になって初めて親の苦労やありがたみがわかる」と言うけれど
私は「親になって自分の親の異常さがわかった」。

子供の自立を妨げ自信を失わせ、
自分たちの都合のいいように子供を操るそれが大切な子供にすることなのか?と感じた。

私は自分の子供には同じ思いはさせたくないとそれだけを考え自分自身を好きでいられるように、
いつも自信を持たせるように心がけた。
「人様に迷惑をかける人間だけにはなるな!」と
頭ごなしに言う親の言葉は結局親の世間体だけのように思う。
人様に迷惑をかけると親が恥をかく、親が迷惑する、頼むからもめごとは起こさないでくれという言葉に聞こえる。

それでは子供の「自分らしさ」が育たない。
無難に無難に生きていく。
それが幸せなのかな?といつも思う。

当然人に迷惑をかけてはいけないが、それも時と場合によると思う。
ただおとなしく生きるって死んだも同然のような気がする。
そうして子育てをしていたけれど、切羽詰った事情ができ、親と同居することになった。
親は「助け合おう」と言った。
私は孫も出来たし親も少しは変わってくれたのでは?
子供はかわいくなくても孫はかわいいかもしれないと微かに期待してしまった。

そしてすぐに問題だらけになった。
私は下の子も小学生になったので仕事に出ることにした。
訪問介護や自閉症の子供達と過ごす仕事だった。
とてもやりがいがあり初めて仕事が楽しいと思えた。
家事のことで揉めるのも嫌だったので仕事と家事の大半を私がすることにした。
すると親は
「あんたは好きなことばかりしてたまらんわ。それに高齢者や障害者のこと見る仕事なんて汚らしい!
事務職をさがせ!」とわけの分からない難癖をつけて責め立てた。

「今の仕事が好きだから」と言っても
「ほんま変わった人間や!」とはき捨てた。
仕事が楽しくなるにつれ、親からの風当たりも強くなった。

食事も私の作るものは口に合わないと言い出し、
別々で食べたいからさっさと子供達に食事をさせてリビングを片付けてくれ!と言われ
毎日仕事から帰ると急き立てられるように動き、息をつく暇もなかった。

どんどん追い込まれ次第に家に帰るのがおっくうになってきた。
けれども家にいる子供のことを考えると、自分勝手な考えを振り払った。
忙しさと緊迫感で子供に八つ当たりしてしまう自分がいた。
上の子が「いい加減にしてくれ!」と泣きながら訴えた。
私はハッとした。
けれどこの状況がどうにもならず、私一人の力ではこれ以上無理だと思った。

そうしているうちに仕事中急にめまいがしたり、平衡感覚がなくなりまっすぐ立っていられなくなった。
おかしいと感じているうちに、
物事を覚えられなくなり普段していた家事すらもどうやっていたのか分からなくなった。

当然仕事は出来るわけもなく一旦やめてゆっくりしょうと思った。
家にいてもますます状態は悪くなる一方で、部屋に引きこもり何とか子供の世話をした。
それすらも本当は辛かったけど、
親に自分の子供を傷つけられたくないと言う思いでいっぱいだった。

病院に行くとうつ病だと言われた。
子供の前で「死にたい」と言ってしまって下の子がしゃくりあげながら大泣きし、
上の子は声を殺して泣いていた。

このままじゃあ子供達がだめになってしまうと言うあせりとどうにもならない自分がもどかしかった。
罪悪感に押しつぶされそうになった。
親は「やっぱりあんたは、子育てと家事の両立は無理やったんや!
普通はみんな出来るのにあんたはやっぱりだめ人間だ」と言った。
私はその時ほんとになんで生まれたんだろうと生まれたことを悔やんだ。
その間も親友が
「私の人生にとってほんとに重要で大事な存在やって事だけは忘れんとって」といつも励ましてくれた。

辞めた職場の仲間も「元気になったらきてや!ほかのところで働いたらしばくで!」と
言ってくれてその言葉を頼りに何とか持ち直してきた。

親友に「私生きてていいんかな?」とメールすると
「あたりまえやん!もっとずうずうしくてもいいくらいや」と返事がかえってきた。
その後順調に快復し薬も飲まなくてもよくなった。

そして仕事も復帰し以前のように元気になった。
私が元気になると親からの攻撃が強くなったが今度はなにを言われても心に留めず無視をした。
親の攻撃は孫に向かいだした。
こどもに「あんたの家に友達が来るのは、あんたと遊びたいんじゃなくてゲームがしたいだけや!」と言ったり、
友達を監視し少しでも騒ぐと追い出すようになった。
私が仕事から帰って来ると子供が
「ばあちゃんに友達を追い返された」と言って泣いている子供の姿や、
遊んでいるおもちゃをすべて取り上げられ呆然としている子供の姿があった。
自分への攻撃は無視できても子供絵への攻撃は無視できなかった。
でもいつものように自分たちが正しいように嘘をつき、まるで被害者のように振る舞い、私に
「お前は親失格だ!」と言った。

今はやっと別々に暮らせてほっとしているけど
いつかまたあの闇に引き戻されるのではないかと言う不安がいつも付きまとっている。
だから今でもリラックスするのが怖い。
リラックスしている自分は怠け者だと感じたりそんな価値もないのにと思ったりしてしまう。
今の仕事をして感じたのは、人のために一生懸命になると人は「ありがとう」や笑顔をくれる。
そして自分がとても幸せになる事。
自分さえ良ければいい人間は
心が空虚で本当に幸せになれないから人を妬んでさらに心が空虚になるんだと思った。

今の仕事の理念はあくまでも本人の出来ないことをお手伝いする事であって
それに心のケアは含まれていない。
心のケアまでに踏み込むと数々の非難にあう。
けれど私が訪問するまで、口をきかなかった人、パニック発作で苦しんでいた人、
何でもかんでもボケているからと片付けられ自分の思いが伝えられず
人生や人間に失望している人達が笑顔になっていく。
声にはりが出てくるのを見てやっぱり心が一番大事なんだと思った。

もっとみんながみんなの心を大切に出来たら救われる人はもっといっぱいいるのにともどかしく思ってしまう。
子供を不幸にする親から先生から大人から子供達を守りたい。
痛めつけられて大人になった心優しい人たちを救いたい・・・。
そんな思いがいつも頭を駆け巡っています。

私は二十代くらいから心理学に興味を抱き始め本気で臨床心理士になりたいと大学に行こうと考えましたが、
家庭のごたごたがありそれどころではなくなり、断念しました。
その後も本は読んだりしていましたが、
お金も時間もない私に今取れる資格は?と考え昨年メンタルケア心理士の資格を取りました。

けれども認知度の低いこんな資格はなんの役にもたたない。
こんなものあってもなくても同じだ、なにやってるんだろう?と感じています。
いつかは心を扱う仕事が出来れば一番幸せかなと思っています。
先日、古川先生に初めて話を聞いてもらって、
本当の自分をすんなり理解してくれた人に初めて会ったと感じました。



今まで理解しょうと努力してくれた人はいたけれど、私の
「世の中は間違っている。なんでみんな保身のことばかり考えて戦わないのか?」と言う言葉に
みんな口をそろえて
「そうは言っても世の中とはそんなものやから...」と言われ続けていて嫌気がさしていたので、
古川先生に話しを聞いてもらえてとても楽になって、少し強くなれた気がしました。
ありがとうございます。
やっぱりすごい人だと思いました。本当に尊敬しています。

時々面談で話を聞いていただけたら、私は迷うことなく進め、闇にも取り込まれずにすむような気がします。
アバンティのライブ、会社でも、訪問先の一人で外出可能な顔の広いお年寄りにも、
友達にも、学校の支援学級のお母さんにもいっぱい宣伝します。

みんな「歌手なの?」と言ってきます。
「何でもいいから来て!」と答えています。
まだまだ宣伝しますのでがんばってください!


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