「自殺を予防する方法」を考えること
ふるかわ家族カウンセリング研究所の大きな研究テーマです。
このコラムをお読みになる方の中には、今、自分の周りに自殺したい人がいる、または、自分が死にたいと思っている方がいらっしゃるかもしれません。
あるいは、今まで全く自分の周りで「自殺」ということに遭遇したことも、関心を持ったこともない方がおられるかもしれません。
いずれにしてもこのコラムを最後までお読みいただいて、自殺や自殺予防に関心を持って頂き、なにかのヒントやひらめきを得て頂ければ幸いです。
はじめに
~自殺の実情を知る~
まず、この日本という国が、いかに自殺者が多い国であるかを認識して頂きたいと思います。 糖尿病を予防するにはまず血糖値を知ること、脳溢血を予防するには、まず自分の血圧の数値を知ることから始めるのと同じです。 2022年の自殺者数は21,881人で、前年に比べ874人(4.2%)増。 男女別にみると、男性は13年ぶりの増加、女性は3年連続の増加となっています。また、男性の自殺者数は、女性の約2.1倍です。 2003年に自殺者数は34,427人と過去最高値を示して以降、2万人を下回ることはありません。 しかし、本当の自殺者の数は、実は桁違いに多いのです。 世界では年間約100万人が自殺で亡くなっています。 G8(主要国首脳会議8カ国)中で日本の自殺率をみると、ロシアに次いで第2位と、きわめて高い値を示しています。 この統計には気を付けなければならない事実があります。 日本では、遺書が存在するなどの理由により、警察が自殺であると判断したものについては自殺統計に計上していますが、遺書が存在しなければ不審死として扱うことになっているそうです。 日本における不審死の数は 毎年約15万人です。 WHO(世界保健機関)は 不審死の半分を自殺としてカウントするとしており、その方法に従えば 約7万5千人は自殺者に加算され、日本の自殺死亡率は世界1位となります。 つまり、日本の1年間の自殺者数は10万人を超えるということです。 また、近年子どもの自殺は、一般に考えられているよりもはるかに深刻な状況です。 年齢層別の死因を見てみましょう。 ---------------------------------------------- 10代〜30代の死因上位3項目 年齢第1位第2位第3位 10~14がん自殺不慮の事故 15~19自殺不慮の事故がん 20~24自殺不慮の事故がん 25~29自殺がん不慮の事故 30~34自殺がん不慮の事故 35~39自殺がん心疾患 (厚生労働省健康福祉部健康福祉指導課:2020年度) ----------------------------------------------- どの年齢層でも、自殺は死因の上位に位置しています。 中学・高校教師の5人に1人は生徒の自殺に、3人に1人は自殺未遂に遭遇したことがあるという調査結果があります。 最近では「死にたい」と訴えたり、リストカットなど自らの身体を傷つけたりする子どもたちも、特殊なケースとして片づけることができないほど増えてきています。 かつては交通戦争といわれ、交通事故死者数が1万人をはるかに超えていた年代もありましたが、各学校で交通安全教育が実施されるとともに、道路整備、自動車の性能向上、交通法規の厳正化などが功を奏し、年間交通事故死者数は2,610人(2023年)にまで減っています。 それに比べ、年間自殺者数は、この10年間は毎年3万人を超えているにもかかわらず、学校における自殺予防教育は全くといってよいほど行われていません。 また、自殺や自殺未遂が1件生じると、強い絆のあった人(家族・恋人・友達など)のうち最低5人は深い心の傷を負うという推計があります。 このように、自殺は死にゆく3万人の問題だけでなく、毎年わが国だけでも10万人を超える人々の心の健康を脅かすきわめて深刻な社会問題なのです。 2021年度、小中高生の自殺者は初めて500人を超え、1980年の統計開始以降、最多を更新しました。 イスラエルとガザの紛争で、ガザ地区では、わずか46日間で5,300人以上の子どもが死亡したと報告されています。 何週間にもわたって、ガザでは毎日100人以上の子どもが亡くなっているのです。 (2023.11月 ユニセフ発表) 日本では戦争もないのに、1年間に500人以上の子ども達が自殺で亡くなっています。 特に中学生の自殺は2020年度、2021年度と2年連続100人を超えています。 これらの事実に厚生労働省、文部科学省は強い危機感を持っています。 それを裏付けるように、2023年3月7日、文科省より各都道府県の教育委員会に、児童生徒の自殺予防に係る取り組みを実施するよう指示が出され、各中学校に伝達されています。
第一章 予防
~自殺を未然に防ぐための日常の予防活動~
私の経験では、自殺を100%止めることは不可能です。 家族と同居していても、ちょっと目を離した隙に自殺します。 何度も自殺未遂を繰り返す人に、家族や親しい人は振り回され、落ち着く暇がありません。 それでも家族や親しい人はできる限りの努力を続けます。 もちろん医療やカウンセリングも活用されます。 (本人に医療やカウンセリングを拒否されてしまうことも大変多いですが・・・) 全く自殺の兆候が見られなかったのに、ある日突然自殺してしまうこともあります。 自殺を考える人(特に子ども)は、その気持ちを家族や親しい人には気づかれないように一生懸命隠しますから、たとえそばにいても気づきにくいのです。 自殺を100%思いとどまらせるには、その人を隔離して身体拘束しておくしかありませんが、そんなことをして自殺を防げても、拘束された人は生きたまま死んでいるようなものです。 自殺の危険性が極度に高い場合は、命を守るために強制入院による隔離、拘束、監視を、精神保健指定医の指示の下、行われることもあります。 ただ、強制入院したとしても病院内で自殺する人は少なくありません。 自殺予防は、個人や家族だけの努力では本当に難しいのです。 事態を重くみた政府は、2006年に「自殺対策基本法」を制定、施行。 2007年から自殺総合対策大綱を閣議決定して、個人や家族だけではなく、国をあげて自殺対策に着手しています。 国は法整備の他にも、命の電話、ゲートキーパーの育成などに力を入れていますが、多額の予算を使う割には、大きな成果を収めることができていないのが現状です。 自殺を予防するには、単純に考えれば、その人が自殺を考える原因を究明しそれを解決すれば良いのです。 しかし、自殺しようと思った原因(きっかけ)については、推測はできてもはっきりと特定することはほぼ不可能です。 原因がわからないのでは、その原因を取り除くことはできませんし、予防注射など、具体的な医学的予防もできません。 (但し、自殺の大きな要因である鬱病の医学的な治療は可能です) 自殺した理由は、自殺した本人をこの世に呼び戻して聞くしかありませんが、一度死んだ人を生き返らせることに、まだ人類は成功していません。 たとえ呼び戻せても、正確にその理由を聞けるかどうかも不明です。 わたしは、自殺未遂をした人とたくさん面接してきました。 その人たちに「どうして自殺をしようとしたの?」と理由を聞くと「よくわからない」「あの時は死ぬことしか考えられなかった」「あの時はどうかしていた」「まるで何かに呼び寄せられた」という曖昧な答えがほとんどです。 自殺をしてしまった本人の自筆の遺書があり、そこにはっきりと自殺の理由が書かれていれば、まだ理解できます。 しかし、現代の自殺は遺書がないケースが多いのです。 遺書が残されていれば、残された遺族はまだ救われるかもしれません。 「あ~、この理由で死を選んだのだな、これはしんどかっただろうな・・・」と。 しかし、遺書がないと、残された人たちは、「なぜ、この人は自殺したのか?その問いに答えよ」という、永久に答えの出ない謎に引き込まれてしまいます。 そればかりか、残された親しい人たちは、ひょっとしたら自分のせいかもしれない・・・という証明不能な妄想に苛まれることも有り得ます。 私の経験では、自殺を考える人は、ほとんど鬱病を発症されています。 ということは、自殺予防と鬱病予防は連動させるべき、なのです。 鬱病の要因は多岐にわたりますが、その中心はストレスです。 ストレスの要因はストレッサーと言います。 代表的なストレッサー ①喪失感(大切な人や物を失うこと) ②環境の変化(適応障害、就職、転職、配置転換、進学、クラス替えなど) ③人間関係 ④個人の性格(生真面目、几帳面、強い責任感、他人の評価を必要以上に気にする、他人と自分を過度に比べるなど、メランコリー親和型性格と言われる) ⑤遺伝 ⑥病気、怪我、障害 これらのストレスが長期に続くと鬱病に繋がり、最悪自殺に至ります。 自殺を予防するには、鬱病を予防するのが効果的です。 それでは鬱病を予防するにはどうすれば良いのか・・・。 〔自分にストレスがかかっていることに気付くこと〕 日本人は根性論が好きなので、ストレスがあっても、「気のせいだ」と思い込み、気力と気合いで乗り切ろうとします。 また、精神科受診やカウンセリングを受けることは、自分が弱い人間だと思われるかもしれない、恥ずかしいことであるなど、様々な理由で拒みます。 その結果、毎日のストレスが雪だるまのように大きくなり、その状態が長引き、鬱病を発症するのです。 生きている限り、ストレスを完璧に排除することは不可能です。 もちろん、適度なストレスは人生を向上させるエネルギーにもなります。 問題は、自分を苦しめ、最後には自殺に追い込むほどのストレスが、今、自分の身に起こっているということに気付かず、あるいは見て見ぬふりをして無理をしてしまうことです。 意識やこころは騙せても、身体は騙せません。 身体は「身体の異変」というサインで、危険なストレスが襲い掛かっていることを教えてくれます。 いくら自分の意識や考えが、今あるストレスを無視し続けて、仕事や学校に通い続けても、身体はとにかく休ませるよう促します。 それは、これ以上ストレスが続くと自殺してしまうことを、自意識ではなく、身体(命)が知っているからです。 また感情も身体の症状と連動して、メッセージを送ります。 うつ病の危険があることを知らせてくれる身体と心(感情)のサインを以下にまとめます。 ◆ 憂うつ感 気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる、憂うつだ ◆ おっくう感 好きなことにすら興味がもてない、何をするのもおっくうだ ◆ 焦り、不安感 イライラして落ち着くことができない、漠然と不安だ ◆ 頭が回らない、決められない 今まで日常的に出来ていたことも頭が回らず進まない、決めることが出来ない ◆ 食欲・体重の変化 食欲がない、食欲が急に増えた、食事療法をしていないのに体重が減った、または増えた ◆ 睡眠の変化 良くない考えごとで寝つきが悪い、浅い眠りで夜中に何度も目が覚めて眠れない、朝から早く目が覚めて考えごとをしてしまう ◆ 身体の症状 これといった身体疾患がないのに、頭重感、頭痛、めまい、微熱、吐き気、下痢や便秘など身体の症状が続く ◆ 疲れがとれない 朝からぐったりと疲れきっている、いくら寝ても疲労感がぬけない また、鬱病を発症している、あるいは発症しかけている人は、その人と10分ほど会話をすれば割とすぐにわかります。 同じ話を繰り返したり、自分と誰かを比べたり、不安が尽きなかったり、泣き言を繰り返したりと様々なパターンがありますが、一番わかりやすいのは、その人と喋っていて、こちらがうんざりしたり、イライラしたり、面倒くさくなったり、こちらの気持ちがザラっと嫌な気持ちになったら、その相手の人は鬱病であるというサインです。 この時にその人を遠ざけてしまうと、その人は会話する相手がいなくなり、ますます孤独となり、自殺のリスクが高まります。 そんな時、家族や親しい人は、その人に解決策を提示したり励ましたり怒ったりせず、(なんだか話していてザラっとした気持ちになるな。ひょっとしたらかなりストレスを溜めているかもしれない・・・)と心の中でその人の鬱病の可能性に気付き、そのことをその人にうまく教えてあげて、治療に結びつけてあげて下さい。 うつ病治療の三本柱を紹介します。 ①「休養」 ②「薬物療法」 ③「精神療法・カウンセリング」 これらの治療を受け、鬱病を治すことは、大きな自殺予防になります。
第二章 危機介入
~自殺の危険にいち早く気付き対処する~
この章では、自分の家族や親しい人が自殺したいと言った時、あるいは自殺するかもしれないと不安になった時に、どのように対応すれば良いのかを書きます。 最初に、自殺の兆候をまとめてみました。 ①死にたい、自殺したいという言葉。 死にたいと言っている奴に限って死なない・・・。 これは一番危険な考え方です。 短期的にみれば、死にたいと言って、すぐに自殺する人は少ないかもしれません。 しかし、自殺した人の言動を調べると、ほとんどの人が過去に「死にたい」と言うサインを他者に送っています。 つまり、自殺した人は間違いなく死ぬまでに「自殺したい」という意思表示をしています。 その時にしっかりと受け止めてもらえないと、既遂(自殺してしまうこと)してしまいます。 ②自傷行為 これは思春期の子どもに多く見受けられますが、成人でも起こります。 一番多い自傷行為は「リストカット」です。 最近は手首を切ると、その傷跡が半袖を着るとバレるので、太ももや足首、首の後ろを切る人もいます。 自分の爪を足の爪まで噛んだり、おへそ、唇、舌など、過度にピアスを開けたりするのも自傷行為に含まれます。 また、自分で自分の腕や身体にタバコの火を押し付けたり、髪の毛を抜いたり、爪の皮をめくったりするのも自傷行為に含まれます。 摂食障害、アルコール中毒、カード(借金)依存、薬物中毒(オーバードーズ)も自傷行為に含まれます。 共通していることは、強いストレスを抱えている事と、自傷行為に依存していることです。 自殺をした人を調べると、過去に自傷行為をしていた人が大変多いです。 ③自殺未遂 何らかの方法で自殺を図ったが死にきれなかった自殺未遂はもちろん、高いところから飛び降りようと思った、電車に飛び込もうと思った、薬を大量に飲もうと思った、首を吊ろうと思った、などの計画や思考も自殺未遂に含まれます。 自傷行為と並び、自殺未遂も大きな自殺の前兆です。 ④鬱病 前述した通り、鬱病は自殺につながる病です。 ⑤今まで暗かったのに、急に明るくなる。 これは、自殺を決意した現れかもしれません。 ⑥今から旅に出るような言動(元気でね、行ってきます)、形見分けをするような言動(あの本は妹にあげてね) これらの言動も、自殺を決意した可能性があります。 周囲の人はこれらの自殺のサインに気付けなかったり、見て見ぬふりをしてしまいがちです。 「まさか自分の家族や親しい人が自殺するなんて・・・」という油断や、信じたくないという思いがあるからです。 しかし先ほどの自殺者数に関する統計が示す様に、自分のことであれ、他者のことであれ、日本人が自殺に関する問題に直面する確率は、とても高いのです。 「自殺したい」という思いが毎日続くと、視野狭窄に陥り、そのことしか考えられなくなってきます。(語弊はありますが、死神が憑りついた状態です) そうなると、自殺を止めることがとても難しくなります。 希死念慮(死にたくなる気持ち)が押さえられなくなり、最後は既遂(自殺してしまうこと)してしまいます。 一度憑りついた死神を退散させることはとても難しい。 大切な人に憑りついた死神に対して、家族や親しい人たちは、その大切な人が死神に連れていかれないように必死の努力をします。 そして家族や親しい人をクタクタになるまで引っ張りまわし、最後は「もう疲れた、そんなに死にたければいっそ死んでくれたほうが楽だ」と、心ならずも願ってしまうほど、死神のパワーは強力です。 ですから、生活習慣病や、虫歯と同じで、希死念慮(死神が憑く)に関しても、一番有効なのは、死神を寄せ付けないことです。 その為には死神の弱点を知り、そこを責め続けることが大切です。 死神は次の3つのことを嫌います。 ①認知行動療法 ②リチウム ③つながり ①認知行動療法 (以下、国立研究開発法人 国立精神・神経医療センター 認知行動療法センターより抜粋) 認知療法・認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種です。 認知は、ものの受け取り方や考え方という意味です。 ストレスを感じると私たちは悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきますが、認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていきます。 ②リチウム(以下、大分大学医学部 精神神経医学講座より抜粋) リチウムは自然界に存在する元素であり、カリウムやナトリウムと同じアルカリ金属というグループに属します。 このリチウムが、乾電池のみならず、精神医療にも広く使われていて、とくに双極性障害(昔は躁うつ病と呼んでいました)の治療薬として、第一選択薬になっています。 つまり、リチウムには気分の波を安定させる作用(気分安定作用)があるのです。 リチウムにはこれ以外にも衝動性や攻撃性を抑える作用があって、微量でも効果があることがわかってきました。 当科ではこのことを以前から研究しています。大神博央先生(現・上野公園病院)、石井啓義先生(現・仲宗根病院)、塩月一平先生(現・県立精神医療センター)、釘宮毅(現・静岡てんかん・神経医療センター国内留学中)らが、大分県(Ohgami et al., Br J Psychiatry, 2009)、九州(Ishii et al., J Clin Psychiatry, 2015)、北海道(Shiotsuki et al., J Affect Disord, 2016)、日本全国(Kugimiya et al., Bipolar Disord, 2021)へフィールドを広げ、水道水リチウム濃度が高い地域は自殺率が低いことを突き止めました。 特に、大分県における研究は英国BBCのWorld Newsでも取り上げられています。 ③つながり 認知行動療法もリチウムも、共に高い効果が期待できるし、エビデンス((eviden(証拠、根拠、裏付け)もあります。 ただし、認知行動療法もリチウムも本人の強い意志が必要です。 本人に治したい(自殺したい気持ちを失くしたい)というモチベーションがないと、途中で挫折することが多いです。 多くの人は、自殺したいという気持ちが強くなると、それを阻止する全てのこと(精神科受診やカウンセリングを受けること)をこばみます。 その点、この「つながり」は死にたい人の周囲の人(家族や親しい人)の働きかけが中心になりますので、本人のモチベーションは問いません。 そう言う意味では、この「つながり」は自殺防止のIPS細胞みたいなものです。 それでは、死にたいと思っている人とどのようにつながれば良いのか・・・。 つながる基本中の基本は「対話」です。 「対話」の方法ですが、家族療法の技法のひとつに「オープンダイアローグ」があります。 この技法の中に、どのように「対話」すれば良いのかの全てがあります。 ただ、家族や親しい人が「死にたい」と言ったのを聞いてから、家族療法やオープンダイアローグを学び、実践している暇はありません。 (もし学びたいと思われる方は、トップページの講演会・研修会・ライブをクリックして、研修会の「家族療法」「オープンダイアローグ」の項目をご参照ください) 私の考えでは、そんな小難しいことを考えず、ただひたすら話をすれば良いと思います。 巷の情報では、死にたいと思っている人と話をする時の注意事項がたくさん書いてあります。 そこには「~してはいけない」とか「~のような話の聞き方をしましょう」とか、こと細かに対話をする方法が書かれています。 対話における注意事項の例 「打ち明け先として、あなたが選ばれた」ということを受け止めて、話をはぐらかさず、本人の話に耳を傾けましょう。 死にたいと言う人も、「死にたい」気持ちと「生きていたい」気持ちの間で揺れ動いています。つらい心境をじっくり聴いてもらうことによって、ご本人の気持ちは楽になります。 本人を責めたり、叱咤激励したり、世間一般の常識を押しつけたりすることは避けましょう。 話をそらさず、本人の気持ちを充分受け止めたうえで、「自殺を(実行)しない」という約束をかわしてもらいます。 (本人から体調の話が出た時は)不眠、食欲の低下、気分の落ち込み等の症状は治療でよくなることを伝えましょう。 専門機関に相談するようすすめましょう。 相手の気持ちを受け止める返答の例 「とてもつらい思いをしているのですね。」 「自殺を考えるほど苦しいのですね。」 「つらかったですね。よく耐えてきましたね。」 「それは本当に大変でしたね。」 「何と言ってよいかわからないくらいです。」 言ってはいけない返答の例 「頑張れば、なんとかなるでしょう。」 「命を粗末にするなんて、ダメでしょう。」 「そのうちにどうにかなるものですよ。」 「時間が経てば、何とかなりますよ。」 どれも正しいです。 しかし、家族や親しい人は医者でもカウンセラーでもありませんから、いちいちいろんなことに気を付けながら対話すると、ぎこちなくなってしまい、不自然になります。 また、「もし自分がおかしな対話の仕方をして、それが原因で自殺してしまったらどうしよう・・・」という不安になると、自殺したい人に、まるで腫れ物に触るような感じで接してしまい、結局本人から距離を開けてしまうことにもなりかねません。 自殺したいと打ち明けた人に、何かを言われたから自殺してしまうことはありませんが、そのことを真剣に受け止めてもらえずに、流されて絶望してしまうことはあります。 つながりを作るための対話の基本は「ほっとかない」ことです。 下手くそな対話でもいいんです。なんだかんだと、本人と関わり続けることが大切です。 「自殺予防と家族療法」 年齢を問わず「自殺の危険の高い人の背後には、自殺の危険の高い家族がいる」と、昔から精神医学の世界では格言のように言われています。 自殺予防を考える上で、その人だけに焦点を当てず、家族全体を対象として扱うことが重要視されます。 ①青少年(小中高校生を含む)と家族療法 ごくごく単純な例をあげれば、頑固な父親と引きこもる息子が対立していて、息子が自殺したいと言った時、息子だけに焦点を当てるよりも、父親の変化を促すことが息子の自殺予防につながります。 家族療法の基本は「家族が変われば子どもが変わる」です。 前述しましたが、長期に渡るストレス状態(この場合は父親と息子の対立)が続くと、自殺のリスクが上がります。 ここで大切なのは「父親(家族)が悪いから息子が自殺する」というのではなく、「息子を自殺から守る力は父親(家族)が持っている」と思うことです。 家族療法では、もしも父親が動かなければ、母親を、母親が動かなければきょうだいを、きょうだいが動かなければおじさん、おばさんを、おじいちゃん、おばぁちゃんを・・・と言う風に、とにかく家族の力を最大限に引き出していき、自殺を食い止めます。 青少年の自殺行動は家族の危機を直接反映しています。 家族の事故死、入院、介護、ヤングケアラー、家庭内の不和、親の離婚、両親の間での躾に関する意見の不一致といった状況が、青少年の自殺行動にしばしば直接結びついています。 自殺の危険の高い青少年の治療に当たって、家族全体を治療に組み入れる必要があることは明らかであり、そのように努力しなければ、治療はうまくいきません。 この時に家族療法が大きく役立ちます。 子どもの自殺行動を家族療法で対応している時、それまでタブーにしていたり、表面化されなかったりした家族の問題が一気に噴出することがよくあります。 そう言う意味では、青少年の自殺行動は家族が変化する大きなチャンスでもあります。 まさに、ピンチの陰にチャンスあり。 しかし、家族だけでそれを解決するのはとても難しい。 そこでカウンセラー(家族療法家)が家族の中に入り、ピンチをチャンスに変えるお手伝いをします。 ②中年の自殺 学校でカウンセリングをしていると、子ども達の自殺に関するSOSは、言葉や自傷行為などで頻繁に示され、分かりやすい側面があります。 しかし、中年(大人)になると、自殺に関する感情を表に出さなくなります。 家族全体を巻き込む一家心中は中年男性に多く見られ、子育ての問題で、子どもを道連れの心中は、ほとんどが母子です。 またこの年齢の男性は、仕事における責任感が増し、上司や部下のミスでさえ、全て自分が背負って自殺することも多くあります。 政治スキャンダル、会社の秘密の暴露、汚職などでは、事件の中心人物である政治家や事業主よりも、秘書や事務方が自殺することが多くマスコミでも報道されています。 青少年の場合、親や教師が精神科受診を薦めると、わりとあっさり受診してくれますが、大人になると強い抵抗(医者に行く時間などない、鬱病になるのは気持ちがたるんでいるからだ、心の病になるなんて恥だ、等)を示します。 働き盛りのサラリーマン、経営不振の自営業者、教育や福祉関係者等は、働きすぎによる過労、いわゆるバーンアウト(燃え尽き症候群)により、鬱病を発症し、自殺に追い込まれてしまいます。 人事異動や倒産合併による職種の変更(技術職の人が営業職にまわされ、ノルマを課せられる)といった環境の変化が適応障害を起こし、自殺につながることも多いです。 昨今は青少年の自殺が大きくクローズアップされていますが、昭和の時代から中年の、特に男性の自殺は非常に多く、いわゆる「中年クライシス」が自殺を誘発します。 これらの問題を抱える中年の男性の多くは孤独感を抱えています。 家族療法では、この中年男性の孤独を徹底的にマークします。 妻や子が父親の孤独を理解し、労い、動き始めた時、父親にも良い変化が起こります。 ③高齢者の自殺 高齢者の自殺が他の年代に比べて多いのは万国共通の事象です。 日本でも65歳以上の自殺は自殺者全体の25%にも上ります。 すでに超高齢化社会に突入した日本では大きな社会問題です。 また体力のない高齢者は、若者が未遂で終わるケースでも、死んでしまうことが多いです。 つまり、高齢者は他の年代に比べて、未遂ではなく、既遂してしまう可能性がはるかに高くなります。 青少年は自殺未遂200人に1人の割合で自殺しますが、高齢者の場合、4人に1人が自殺しています。 また、青少年、中年の自殺者における男女比は圧倒的に男性が多い(2:1)ですが、高齢者の場合、男女差がほとんどありません。 高齢者の場合でも、自殺を考える人はほとんど鬱病を発症していますが、本人はそれを認めることに強く抵抗し、家族も「もう高齢だから仕方ない」と、高齢者の鬱病を見逃してしまいがちになります。 高齢者の場合、鬱病の精神的症状である、悲しい、涙ぐむ、自分を責める、思考や行動が停滞する、のような症状は目立たず、身体的なありとあらゆる訴え(下痢、便秘、頭痛、めまい、動悸、息切れ、不眠、膝が痛いなど)で表現するので、医者も家族も、高齢であることを理由に、仕方ないことだと見過ごしてしまいます。 内科や外科に毎日のように通う高齢者は多くいますが、その中に「孤独感」や「鬱病」を発症している人が多くいることを見逃してはいけません。 高齢者の身体症状が、病気なのか鬱なのかの見極めの知識を、家族に持ってもらうことはとても重要ですが、高齢者の自殺問題に関しては、子育て、学業、仕事、人間関係など、他の年代の問題が優先され、手立てが遅れて、自殺に繋がっています。 また、高齢者自身にも鬱病の知識を持ってもらうことも大切です。 超高齢化社会にある日本にとって、高齢者の自殺対策を考えることは、まだまだ働ける貴重な労働力を確保する意味でも重要です。 高齢者の家族療法では、その人が生きてこられて培われた知識や技術を最大限に尊重して発揮してもらい、まだまだ家族や社会に貢献できると言う自己肯定感をあげてもらいます。 そのことに家族療法が役立つもうひとつの意味は、高齢者の介護に伴う介護鬱の問題の軽減です。 介護鬱は介護する人の自殺や、高齢者殺人や心中の大きな要因になります。
第三章
不幸にして自殺が起きてしまったときの「事後対応」
前述しましたが、自殺者が出ると、その人の家族や親しい人の5人が深刻なPTSDになると言われています。 PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、死の危険に直面した後、その体験の記憶が自分の意志とは関係なくフラッシュバックのように思い出されたり、悪夢として見たりすることが続き、不安や緊張が高まったり、辛さのあまり現実感がなくなったりする状態です。 PTSDは自分自身の体験だけではなく、他人が死亡したり重症を負うのを目撃すること(家族や親しい人の自殺や自殺未遂を含む)も含まれます。 家族や親しい人が自殺したことに直面した直後から数ヶ月は、ショックの急性期で頭が真っ白になり、そのことを強く否定したり、怒ったり、胸が張り裂けそうな日々が続きます。 その急性期を過ぎてからは、悲しみや自責の念、否認や怒りの感情が、繰り返し繰り返し頭に浮かんできます。 その日のことがまるでさっきのことのように突然頭に浮かんできて、その時の激しいショックな感情を追体験します。 これはフラッシュバックと言われます。 その人との関係性にもよりますが、だいたい2年くらいは苦しみます。 しかし、その後も、自殺した人の命日が近づくと当時のことを思い出すフラッシュバックが起きる、いわゆる「記念日反応」といわれることが起こります。 他にも自殺した人にまつわることに触れるとフラッシュバックは起こります。 例えば自殺した人が好きだった芸能人がテレビに出ている、好きだった食べ物がお店に売っている、自殺した人が春に自殺していたなら、春に関連すること、例えば桜を見るとか、卒業式の様子を見るなどするたびにフラッシュバックが起きます。 これらのことは、時が過ぎて、もう自分は大丈夫だと思ってからでも出てきます。 PTSD治療をする上で最も効果があるのは、トラウマを扱う認知行動療法です。 代表的なものに持続エクスポージャー療法(PE)、認知処理療法(CPT)、眼球運動脱感作療法(EMDR)があります。 こうした特殊な治療を受けることができなくても、信頼できる医師やカウンセラーに話をし、聞いてもらえた、理解してもらえたと感じるだけでもある程度は良くなる場合があります。 トラウマというデリケートな問題を扱う場合、特定の治療法より、治療者の能力や、相性に左右される部分もあります。 特殊な技法を求めるよりもまず、自分の話をよく聞いてくれる、信頼のできる医師やカウンセラーをみつけることが先決です。 またPTSDにはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)等の抗うつ薬も有効です。 その他、うつ病や不安症の症状を併発しているときには、それらの治療によってかなり楽になることがあります。 抗不安薬はすぐに楽になりますが、PTSDの長期的な治療には効果はありません。また継続服用により依存を生じることがあるので、注意が必要です。 「PTSD・トラウマ・フラッシュバックと家族療法」 私の経験では、自殺遺族の方に有効なのは、とにかく語って、語って、語り尽くしてもらうことです。 自殺した人の家族や親しい人は、強い自責の念を持ちます。 「あの時あぁしてあげられたら・・・」「ひょっとっしたら私が原因で自殺したのかも・・・」「どうして気付いてあげられなかったのか・・・」「自殺する前に時間を戻すことができたら・・・」 いろんなマイナス感情が頭の中をグルグルグルグル回り続けます。 これらの想いを言葉にして誰かと分かち合うことが大変重要です。言葉にしないでずっと頭の中だけで考えていると、その人が鬱病になってしまう危険性があります。 このような二次災害を予防するためにも、家族療法やオープンダイアローグという対話技法はとても有効に働きます。 もちろん、そんな小難しい技法を使わなくても、医療や心理相談に高いお金を支払わなくても、自分のつながりの中で消化し、受け入れていければそれでいいのです。 その場合のポイントは、1に会話、2に会話、3,4も会話、5に会話です。 人間は他者と喋ることによってこころを保つことができます。 もし周囲にそういう人が見つからない時は、医師やカウンセラー、自殺遺族の会などの自助グループを利用して下さい。
第四章 メッセージ
ご家族(親しい人・恋人・友人)のみなさまへ
自殺したいと思っている人を100%思いとどまらせるのはとても難しいです。 自殺したい人は、今の暮らしが辛くて仕方ないのです。 今、ここにいる場所ではなく、幸せになれる場所に行きたいのです。 たとえば、せせこましい東京ではなく、雄大な北海道に行きたい!と毎日思い続けている人に、「いやいや、北海道なんて行ってはいけない。あんなところに行っても幸せになれない」と言っても、行きたい人にとっては馬の耳に念仏となります。 毎日北海道のパンフレットを眺めて、知床の自然や小樽の海鮮料理、札幌の賑わいを夢見ているのです。 とにもかくにも、今の現実から逃げたくなっているのです。 今の自殺したい人の環境や状況はそのままにしておいて、だけど「自殺するな!」というのでは、現実性がありません。 まずは今すぐに、あなたの大切な人が隠している北海道行きの、二度と戻れない片道切符を回収して下さい。 片道切符とは、首を吊るためのロープ、身体を傷つけるための刃物、薬物、アルコールなどです。 これらがあるのを知っているのに周りが見て見ぬふりをすると、その人は自殺することを家族が容認したと思い、旅立ってしまいます。 ただし切符を取り上げるだけだと家族や親しい人に依存するだけで、その人の持つ底力を引き出すことができません。 取り上げるだけではなく、徹底的に対話をして危機介入をして下さい。(危機介入については第二章をお読みください) その人には必ず生きる力があると信じて、話をすることが大切です。 何をどうすれば自殺を止めることができるのか、30年カウンセラーをしてきた今も、その決定的な答えは出ていません。 Aさんにはその介入方法が有効でも、B君には効果がないときがあるからです。 そこで、私がいつもご家族にお話しする対応方法のポイントを以下に書いておきます。 「ご家族(親しい人・恋人・友人)の介入方法のポイント」 静かに目を閉じて、想像して下さい。 ① あなたは、あなたの大切な人が自殺してしまい、その人のお通夜に参列しています。 ② 棺桶に眠る自殺した人に向かってあなたは思うでしょう。「もっとあぁしてあげたらよかった」「もっとこうしてあげたらよかった」「なんであの時あぁしてあげなかったのだろう」 ③ あなたが今思ったことを、全部、今自殺したいと思っている大切な人にしてあげてください。 なぜならば、あなたの大切な人は苦しみながらも、まだ生きているからです。 こんなことくらいしたって無駄だと思わずに、こんなことくらいで良いから実行してあげてください。 あなたの24時間のうち、ほんの5分でも良いので、自殺の危機にある大切な人のためにプレゼントしてあげてください。 (例えば) ・ 電話してあげる(短時間でいいです。長さより回数が多い方が良いです) ・ メールやラインを送ってあげる ・ 食事や外出に誘う ・ 自殺防止や鬱病に関する情報を提供してあげる(医療機関、カウンセリング の機関、本、講演会等) ・ とにかくその人と会って話を聞いてあげる あなたの大切な家族や親しい人の心の中には、生きていたいという思いが必ずあります。 それを信じて、その思いを応援してあげてください。 しかし、ケアするあなたも倒れないようにして下さい。 あなたと、そしてあなたの大切なご家族、親しい人が幸せでありますようにお祈りします。 ------------------------------------------ 『自殺を考えているみなさまへ』 シナリオ1 「仮に、他のあらゆる可能性を検討し尽くす前に、あなたが自殺したとします。あなたはお墓の中ですが、あなたの魂は3メートル上空を漂っていて、集まった人達を見下ろしています」 ① そこには誰がいますか? 家族? 友達? 恋人? ② 家族や親しい人で、一番ひどく取り乱しているのは誰ですか? ③ その人は、あなたが自殺する前に、どんなアドバイスをあなたにしたかった と思いますか? ④ 3メートル上空にいるあなたが、自殺以外の方法で何か問題解決の方法を見 つけたとしたら、どんな方法を考えていますか? ⑤ 最後にあなたのお墓を離れて帰るのは誰ですか?その人はあなたのお墓を もう一度泣きながら振り返っています。その人は何を考えていると思います か? ⑥ 参列した人たちがお墓(火葬場)を離れる時に、誰が、どの人に「(自殺した あなた)には別の解決方法もあったのではないか・・・」ということについ て、どんな解決方法を言いそうですか? シナリオ2 「今から30年、40年、50年、60年後の、ある日付を想像して下さい。あなたは自殺という最終手段を取らないことに決め、代わりに、できる限り良い方法で物事を解決する他の選択肢を選び、充実した満足な人生を最後まで生きました」 そして今、あなたは臨終の床にあり、人生を振り返っています。 ① あなたの人生はどのようなものでしたか? ② 臨終の日までに、あなたはどういうことをしてこられましたか? ③ 今はまだ行ったことがない、どこに行きましたか? ④ 今はまだ知らない、どういう人と知り合いになりましたか? ⑤ 人生で、今の試練以外で、他にどんな試練に見舞われていたと思いますか? ⑥ 退職後は、ご自分の時間をどのように計画され、楽しまれましたか? ⑦ 最高の日の出と日の入りをどこで見ていたと思いますか? 最後までお読みくださり、ありがとうございます。 このコラムは随時、更新されます。 あなたが幸せでありますように あなたの悩み苦しみがなくなりますように あなたの願い事が叶いますように あなたに悟りの光が現れますように あなたがしあわせでありますように
電話相談窓口
よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む) 電話番号0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料) 岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料) 実施日時24時間対応 その他ホームページよりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)別ウィンドウで開く ※050で始まるIP電話からは050-3655-0279(24時間対応)におかけ下さい。 名称いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) 各地の窓口は全国いのちの電話一覧からご覧になれます。 電話番号0120-783-556(フリーダイヤル・無料) 実施日時毎日16時から21時まで 毎月10日午前8時から翌日午前8時まで ※IP電話(アプリケーション間の無料通話を除く)からは03-6634-7830(通話料有料)におかけ下さい。 午前10時から午後10時まで、ナビダイヤル受付センターに順次おつなぎします。 0570-783-556(ナビダイヤル) その他ホームページいのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) こころの健康相談統一ダイヤル 電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。 電話番号0570-064-556 おこなおう まもろうよ こころ(ナビダイヤル) 相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。(一覧はこちら) ※050で始まるIP電話からは接続できませんので、各都道府県・政令指定都市の窓口(IP電話対応)の電話番号におかけください。 <子ども向け電話相談窓口> 名称チャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) チャイルドラインは18歳までの子ども専用です。チャット相談あります。 電話番号0120-99-7777(フリーダイヤル・無料 携帯・PHSからかけられます) フリーダイヤルのため、IPでんわからは接続できません。 実施日時毎日ごご4時からごご9時(年末年始はお休み) その他ホームページチャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) 名称24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) 電話番号0120-0-78310 なやみ言(い)おう(フリーダイヤル・無料) フリーダイヤルのため、IP電話からは接続できません。 実施日時24時間 その他ホームページ子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)(文部科学省) 名称子どもの人権110番(法務省) 法務局・地方法務局の職員、または人権擁護委員が、皆さんのお話を聞いて、どうしたらいいか一緒に考えます。相談は無料、相談内容の秘密は守ります。 電話番号0120-007-110(フリーダイヤル・無料) 実施日時平日午前8時30分から午後5時15分まで *IP電話の場合は、各局電話番号一覧(別ウィンドウで開く)の電話番号からおかけ下さい。 その他ホームページ子どもの人権110番(法務省) ---------------------------------- 名称よりそいホットライン (一般社団法人 社会的包摂サポートセンター) ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む) 電話番号0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料) 岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料) 実施日時24時間対応 その他ホームページよりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)別ウィンドウで開く ※050で始まるIP電話からは050-3655-0279(24時間対応)におかけ下さい。 名称いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) 各地の窓口は全国いのちの電話一覧からご覧になれます。 電話番号0120-783-556(フリーダイヤル・無料) 実施日時毎日16時から21時まで 毎月10日午前8時から翌日午前8時まで ※IP電話(アプリケーション間の無料通話を除く)からは03-6634-7830(通話料有料)におかけ下さい。 午前10時から午後10時まで、ナビダイヤル受付センターに順次おつなぎします。 0570-783-556(ナビダイヤル) その他ホームページいのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟) こころの健康相談統一ダイヤル 電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。 電話番号0570-064-556 おこなおう まもろうよ こころ(ナビダイヤル) 相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。(一覧はこちら) ※050で始まるIP電話からは接続できませんので、各都道府県・政令指定都市の窓口(IP電話対応)の電話番号におかけください。 <子ども向け電話相談窓口> 名称チャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) チャイルドラインは18歳までの子ども専用です。チャット相談あります。 電話番号0120-99-7777(フリーダイヤル・無料 携帯・PHSからかけられます) フリーダイヤルのため、IPでんわからは接続できません。 実施日時毎日ごご4時からごご9時(年末年始はお休み) その他ホームページチャイルドライン(特定非営利活動法人(NPO法人) チャイルドライン支援センター) 名称24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) 電話番号0120-0-78310 なやみ言(い)おう(フリーダイヤル・無料) フリーダイヤルのため、IP電話からは接続できません。 実施日時24時間 その他ホームページ子供(こども)のSOSの相談窓口(そうだんまどぐち)(文部科学省) 名称子どもの人権110番(法務省) 法務局・地方法務局の職員、または人権擁護委員が、皆さんのお話を聞いて、どうしたらいいか一緒に考えます。相談は無料、相談内容の秘密は守ります。 電話番号0120-007-110(フリーダイヤル・無料) 実施日時平日午前8時30分から午後5時15分まで *IP電話の場合は、各局電話番号一覧(別ウィンドウで開く)の電話番号からおかけ下さい。 その他ホームページ子どもの人権110番(法務省)